研究例会(地区研究会)
研究例会(地区研究会)に関するお知らせ
北海道地区研究会
日時:2024年10月19日(土)14:00~17:00
場所:北海道大学 文学部 2階 小会議室
(札幌市北区北10条西7丁目/札幌駅北口徒歩12分、北12条駅徒歩5分)
https://www.let.hokudai.ac.jp/access
報告者・タイトル
第一報告 星野愛花里(北海道地域農業研究所 専任研究員)
「キルギス北部における土地分配と家族経営の形成過程」
第二報告 林 琢也(北海道大学)
「農村移住の現場にみる仲介者・支援団体の役割と移住者の真摯な実践が周囲にもたらす影響-岐阜県郡上市和良町に学ぶ-」
※会場は15人定員の小さな部屋となります。
参加希望の方は可能な限り、林までご連絡いただけますと幸いです。
問い合わせ先: 林 琢也(北海道大学 大学院 文学研究院)takhys(at)let.hokudai.ac.jp
中国四国地区研究会
日時: 2024年9月29日(日)13:15〜17:45
場所: 岡山国際交流センター 5階第3会議室
(岡山県岡山市北区奉還町2-2-1/岡山駅西口徒歩3分)
報告:
佐藤洋子(高知大学)「森林・林業分野における女性たちの活動のインパクト─林業女子会@高知のメンバーとその活動に着目して」
二階堂裕子(ノートルダム清心女子大学)「農山村社会の持続性確保に向けた外国人技能実習生の呼び入れと協働」
今年度大会テーマセッションに対応させて企画を立て、上記のお二人にご報告いただきます。
参加希望者は、【前日9/28までに】、会場参加・オンライン参加ともに、以下の連絡先にその旨お知らせください。
・オンライン設定は、参加申込のあった方に返信メールにてお知らせします。
・当日参加受付も致しますが、会場設営及び研究会後の懇談会のために、前日までにご連絡をいただきますようお願いします。
連絡先: 家中茂(鳥取大学)seayanak(at)icloud.com
九州沖縄地区研究会
日時:2024年9月4日(水)14:30〜17:45
場所:エイムアテイン博多駅前会議室 5階5I会議室
(福岡市博多区博多駅前3-25-24八百治ビル/博多駅博多口徒歩2分)
「農山村地域に立ち現れる生活問題と地域における生活の編み直し」(仮題)」をテーマに議論を行います。研究会は対面(現地参加のみ)で行います。
第1報告:望月 美希(静岡大学)
「『生活を取り戻す』とはどのようなことか―東日本大震災後の宮城県仙南平野農村地域における生活の変容と支援―」
第2報告:坂梨 健太(京都大学)
「在日外国人と受け入れ地域社会の変容―農業の現場を中心として―」
第3報告:加賀谷 真梨(新潟大学)
「沖縄離島社会における高齢者ケアとジェンダー」
第4報告:杉田 英治(NPO法人五ヶ瀬自然学校)
「五ヶ瀬自然学校による農村で生きる人材育成の20年の歩み」
進行:山下亜紀子(九州大学)
問い合わせ先:福本純子(福岡県立大学)fukumoto(at)fukuoka-pu.ac.jp
:山下亜紀子(九州大学)yamashita.akiko.078(at)m.kyushu-u.ac.jp
*「発達障害児の地域社会型家族支援システム「ドゥーリア」モデルを考える」研究会(代表者:山下亜紀子)と共催で行います。
ジャーナル編集委員会・東北地区研究会共催研究会「農業集落調査の来し方行く末」
村研J編集委と研究委(東北地区)では合同で「農業集落調査の来し方行く末」をテーマにする研究会を開催します。年度末で御多端の折とは存じますがぜひご参加くださいますようお願い申し上げます。
ご参加の可否(対面・Zoom)を3月20日(水)までに以下Googleフォームでお知らせくださいませ。Zoomアドレスは追ってお知らせ申し上げます。
https://forms.gle/LmVUfU92Ym9CVwQ28
日時 2024年3月28日(木)14時-17時
場所 TKP仙台ガーデンシティ カンファレンスルーム21E
(仙台AER21階https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-sendai/access/)
仙台駅西口から徒歩2分
報告(各20分)
1.村落研究の内側からの視点
・平井太郎 1955年調査と村落構造分析
・松本貴文 1970年調査と村落領域論
2.村落研究の外側からの視点
・竹田麻里 2025年調査をめぐる経緯と展望
・橋口卓也 農業集落調査の食料・農業・農村政策にもつ意義
・高山太輔 農業集落調査と計量政策分析――量と質の架橋
※各報告後、会場のみなさまと討議させていただきます(60分)
お問合せ先
村研ジャーナル編集委員長 高村竜平
takryojp@yahoo.co.jp
解題
2022年から2023年にかけて農業集落調査の廃止が社会的に問題化した。村落研究学会としてもいち早く2022年10月に学会として同調査の継続を求める声明を発出した。その声明で謳われるように、同調査の設計や運用に村落研究学会のメンバーが深く関与しただけでなく、今日でも調査結果を参照し活用するメンバーも少なくない。しかしながら、調査設計や運用に直接関わった福武直や川本彰といったメンバーが鬼籍に入ってすでに久しく、彼らがどのような意図で関与し、またその関与が調査のみならず食料・農業・農村政策とどういった相互作用を及ぼしていたのかが、村落研究学会内外で十分に共有されているとは必ずしも言えなくなっている。さらに、今回の農業集落調査廃止をめぐる政策過程において、政府有識者会議メンバーのようなかたちで政策当局者とコミュニケーションを深められる立場の会員も限られている。
そこで本研究会では大きく2つの方向性から、農業集落調査と村落研究との相互作用のあり方に接近したい。1つは、農業集落調査という官庁統計の設計や運用に関わることが村落研究そのものの生成と展開にどのような意味があったかを振り返る、村落研究の内側からの接近である。それにより、村落研究の問いのかたちを回顧しその未来における可能性についても展望したい。もう1つは、村落研究にとってどちらかといえば外側に位置する政策科学から見た、今回の農業集落調査廃止問題が問題化した詳細な経緯、その政策の過去や未来における含意はいかなるものかを明らかにする接近のし方である。村落研究と政策との距離のとり方はたしかに難しい。だからと言って敬して遠ざけるのでなく、むしろ政策により近い立場の研究者からの知見に耳を傾けたい。